社会学者チェスタートン
「健康と養生を混同したところに誤りはある。
健康はむしろ不養生と関係がある。
医者が病人に向かって、身体に気をつけるよう注意するのは当然だが、健康な人に向かって話すべきは、健康な人間の根本的機能というものは、ビクビクと臆病に生きるようなものではないということを、断言することだ」。


  私も同感だ。
  健康というものは、自らの努力を必要とせず、医者は薬が与えてくれるものだというような幻想を抱いてはいけない。

健康は創造的生活に依って立つものであり、状況や環境にいかに応じ、いかに自分を発揮していくかが肝要。

安全・快楽を過度に求め、苦痛や努力を避けようとする意気地なしでは、生物学的にも危険を有するものであり、国家社会の衰退にも向かっているとの自覚が必要ではないか。

  個人の適応能力を高める工夫を修養していかなければ、生命の強さや沢山の長所を犠牲にして、ただ延命のための方法を探して、次から次へと放浪することになりはしないか。

  易経の「乾」の卦にも明示されているように、「天行は健なり。君子以って自強息(や)まず」でなければならない。

卑怯・臆病・怠惰な心ではどうしようもない。
怯まず、臆さず、勇敢に、己の心を素直にして
喜怒哀楽・栄枯盛衰・利害得失・義理人情を舐め尽くすように、あらゆることを果敢に経験していくことだ。


健康、まずは飲食を慎む。