🔴創造変化5.◇矛盾や対立の克服方法


0.世の中、「占い」が職業として成り立つということは、如何に迷っている人間が多いかの証拠になる。


「運命を占う」とは、命がどう運ばれるのかを占うのだろうか。


東洋思想でいう「命(めい)」とは、天から与えられた自らの資質や能力であり、絶対的なもの。

自らの絶対的なもの(資質・能力・個性・才能等)を知ることを「知命」と言い、

把握した自らの命を開発鍛錬修養して活用し尽くすことを「立命」と言う。


「宿命」とは、命(めい)が宿っているのだから動かず、変化しないもの。人間の行為の法則。

それは天賦の資質や能力のことで、どのように開発されるかは本人の努力によって決まる。従って、何もしなければ命を知る事もない。

「運命」とは、命をその理想精神や志、目標に向けて自ら運んでいく努力や縁。努力や縁を疎かにすれば、命は運ばれない。従って、様々に何かを成し遂げていくことはできなくなる。



1.結局、自ら進むと決めた。

そうすると、物事は陰陽相交って進んでいく(造化の働きは陰陽相交って発展していく)から、その過程には矛盾や対立も起こる。


矛盾や対立が嫌だから事を起こすのは嫌だと言ったり、矛盾対立に囚われてオロオロしていたら、何もできなくなってしまう。


待つ人ではなく、為す人であると決めたのだから、何もしないという選択はない。


2.ならば、矛盾対立とどう向き合い、克服していくか。


あっちの顔を立てたり、そっちの理を通したり、向こうの我儘に流されたり…。ま、臨機応変にということもあるが、いつもそれでは自分が面白くない。


根っこからのアプローチもある。

それは、大理想や大義を掲げて不撓不屈で進み、矛盾対立など飲み込んで消化してしまうやり方だ。


大きく構え、大きく進む。

相対的に矛盾対立を小さなものにして、巻き込んで消化してしまえばいい。


例えるならば、

全身が躍動する健康があれば、多少酒を飲み過ぎても、寝不足でも…もっと言えば、即死か致命傷でなければ大した問題ではない。そんなものだ。


些細なマイナスを気にしすぎるのは、大きな理想を持っていない場合が多い。

理想や志義があれば向学心も生まれ、努力も厭わないだろう。


3.大きな理想精神、大いなる志義を育んでいけば、他はそんなに気にすることではない。放っておいていい。


つまらないことを一々気にしていたら、心も身体も家庭も会社も国家も、まともに治るものは一つもなくなってしまう。

もっともっと大きく構えることが大切。


臆病者も卑怯者も怠惰者も馬鹿者も、皆が奮い立たざるを得ないように、

大きく構え、まず自分が奮起していく。

それで片付いていくものだ。


喧嘩の仲裁も同様。

「重責を担っているのだから、大人気ない態度は控えて。もう少し大きく構えて」

「細かいことに拘ってはいけない。大義を見誤らないで」



◇自分はどう生きたいか。理想精神を失ってないか。

・自らの資質や能力を開発鍛錬し、己の「造化」…成長・共栄・調和を様々に体現する。

・「待つ」人ではなく「為す」人であること。必要なのは、元気と志義と役割。

・己の誠の心に誠実に、心の滾ることを選ぶ。


・理想精神を養い、自分の心を整えて、心に誠実になるには、「姿勢を正し」「呼吸を整え」、そして「言葉遣いを丁寧にする」「掃除」「東洋思想から学ぶ」。

2週間もやれば効果は絶大。特に夫婦間、彼氏彼女の間で得られるものは一生の宝物。

よそよそしい?いえいえ、むしろ深く分かり合えるようになります。


これも、矛盾対立の克服の仕方の一つ。


姿勢が整うと、座り方立ち方歩き方…身体の使い方も変わってくる。すると、体形も習慣も考え方も変わってくる。


理想を掲げることの大切さよ。