第321話◇心を落ち着ける
「まあ座れよ」。
座って心を落ち着ける。
たとえどんなに怒り狂っていても、「そんな試練も理不尽さも面白い…」と、心の奥底の奥底では「喜をもって感謝」を忘れない。
その余裕が必要だ。
心を落ち着けるために、正座をして写経をする人がいる。
心を落ち着けるために、汗を流して稽古する人がいる。
心を落ち着けるのは、その直後からまた「造化の働き」を様々に具現化していくため。
その時その時に即応して、臨機応変に自己を実現させていく起爆力を養うため。
そして、理想を目指して道を歩いていくため。
「喜をもって感謝」という余裕をもって、
次に何が起きても臨機応変に即応するために、心を落ち着かせる。
一瞬で心を落ち着かせる人もいるだろう。
陰と陽。静と動。何でもいい。
心を落ち着ける手段を持つこと。