酒◇ホンモノ


アルコールは、人を真に還らせる。

特にマッカラン18年は。


素面(しらふ)の時は自分を偽れるが、酒を飲んでアルコールに身体が浸ると、本音が暴露する。


酒席は無礼講ではない。酒の上の行いは本音である。

だから、慎まなければならない。


普段から「あの野郎!」と思っているから、酒の席でぶん殴ってしまう。笑



ならば、なぜ酒の席でのことは「御免」なのか?無礼講なのか?



酒の上でのことはホンモノだから、それをいちいち咎めていたら大変だ。本当過ぎて身もふたもない。


だから、酒の上のことだからと、責任を酒になすりつけて本当のことを本当ではないことにするのだ。


酒にかまけて本当のことを露出し過ぎてしまっては、人間関係が治らなくなる。

治めるために、酒のせいにさせてもらう。


酒に悪者になってもらう。

それが酒の徳でもある。


何れにせよ、酒席においては、

偽りではなくホンモノの人格が露出する。