第344話◇強さと優しさの根源は同じ
より強く優しくなるためには、自分を忘れて、自分の私利私欲や私的欲望を無くして、目標や義や志や人に献身して行けば良い。
強さ優しさの根源は同じもので、それは「慈愛(無私・無我)の献身」である。
無我というのは、「自分の存在がない」「自分の考えや意志がない」等の、軟弱な意味ではない。
それは、私利私欲や私的欲望がなく、対象に没頭・集中して、対象と一体となっている熱くて強固な状態である。
造化の働き、忠恕の実践そのものになっている状態である。
集中、覚悟、没頭、熱意…こんな状態である。
そこには風格や威厳が備わってくる。
そもそも、
強く優しくなるという選択をするのは、
「造化」の働きを具現化するため。
例えば、私達が幸せに生きられる世の中(家庭、職場、地域社会…) を創り出すとか…。それぞれ、形にしなければならないもの、やり遂げなければならないことがあるだろう。
そのために、
「無我」であること。
「素直」(第342話◇素直という強さを 参照)であること。
http://feghowa.officialblog.jp/archives/4079298.html
それが、造化のはたらきを形にするという「選択」である。
根源に還って、そこから様々に作り出していく。形にしていく。
主体性と創造性をもって、主人公として真正面から物事に対峙し、動けば、それだけ未来は明るくなっていく。