第468話◇自己批判はNG


安易に自己批判したり自罰的だったりする男たちがいる。

しかし、その態度は男たちを更にダメにしてしまう。


なぜ自己批判がダメなのか。


理由その1.

自己批判はストレスとなる。それは自分の意志を弱くして自制心を低下させる。

そういう状態では、人は誘惑や脅威に屈しやすい。


理由その2.

自己批判して自分を嫌いになっていると、その苦しみから逃げることにエネルギーを集中させてしまう。すると、自分を守るために幼稚なことや生産性のないことにはまって現行逃避する。


理由その3.

自己批判はモチベーションを低下させる。モチベーションの低下は、ヤル気も行動力も低下させてしまう。


つまり、自己批判は自分を弱くしていくのだ。

では、自己批判の代わりに何をすべきか。


自分を許し、慰め、労い、励ます。


つまり、自分に優しくする。

そうすることによって、やる気の向上と自制心の強化が図れる。


自分に優しくする方が、罪悪感や自己批判をするよりも責任感が増す。それはこういう理由からだ。

失敗した時、自分に優しくする、自分を許すことで、自分を守ることに必死にならなくなる。すると、失敗を直視することが容易になる。

「自分のせいで失敗した。じゃあどうすればよかったんだ?今後、どうすればいいんだ?」そう考えられる。

その結果、責任感が増す。また、他人の意見やアドバイスにも謙虚に耳を貸せるようになり、失敗から多くを学び、自らを成長させることができる。


だから、自己批判ではなく、自分に優しく。


自分を許したり労わるなんて、どうすればいいか分からない?

大切な人の気持ちが沈んでいる時、もし声をかけるとしたらどんな風に寄り添うだろうか?

大切な人が、諦めずに目標に向かっていけるよう励ますにはどうするだろうか?

その態度や言葉を自分自身に向ける。

「今まで辛かったな。でもよく頑張ってきたな」「過去はもういい。顔を上げて前を向いて努力していこう」…。



自分に甘くするわけではない。

甘くするとは、自分が本当にやりたいこと、手に入れたいものがあるのにも関わらず、きついからとサボるのを許し続けること。

つまり、臆病/怠惰/卑怯/無関心であることを許し続けることだ。

この態度は、結局自分を弱くする。だから、甘くすることは許さない。

 

優しさは、絶対に甘さを許さない。

辛い時は立ち止まっていい、休んでもいい。

弱さを馬鹿にすることもないし責めたりもしない。しかし、ずっと休みっぱなしは絶対許さない。


自分に優しく。

自己批判は要らない。