第495話◇朝に月
朝や昼間の月。
そこにあっても、なかなか普段見えないもの。
現代は「心が見えない」時代なのか?
そもそも、相手を少しでも思いやる気持ちで人と向き合っているか?
今日は朝から月が見える。
注意深く観察してみる。
仕草や態度、表情や雰囲気から、ほんの少しだけ相手の気持ちが漏れ出ているのが感じられるはず。
あの人は楽しそうにしているか、それとも辛そうか…。
それをなるべく見逃さない。思いやる気持ちで受け止める。
言葉からも精神状態を見てとったり、言葉の裏にある気持ちを察することもできる。
だから、言葉を取り繕うことは、無駄で無意味なことになったりもする。
それでも、取り繕いたいという相手の意思を尊重したり、上げ足を取ったり…w。
朝の月明かりに照らされて、全部丸見え。
心も同じ。
何も隠せない。
隠せないものは隠さない。