「基本」は、「当たり前」「不自然でない」というのが大切なこと。
◼️心構え
自在に応対する心構えが大切だが、まずは「鯉口を切っておく」つまり、「寄らば斬る」という隙のない心構えを作る。
人を傷つけると考えるのではなく、「降りかかる火の粉を払う」「迫る脅威を取り除く」と考える。
決断力と度胸が必要。ためらう、迷うというのは良くない。
◼️手順・数
そして手順を踏む。
数をかける(10〜15万回)。
観察→構え(構えの途中でも動きはスタートできることも大切)→拳は相手の正中線を押さえるように→拳は軽めに握るが隙間を作らない→突き→残心・観察(相手を制したことを確認)→構え→観察。
◼️流れ・波
観察→心構え→呼吸・姿勢→体構え→技→残心(構え→呼吸・姿勢→観察)という手順・流れを大切に。
観察をピークとした波、心構えをピークとした波、技をピークとした波、呼吸という波…波が幾重にも重なって流れができる。
◼️一体感
技は相手がいることで成り立つから、相手との一体感を持てるようになることも非常に大切。
独りよがりの技を相手に押し付けるだけでは、すぐに行き詰まる。
ただ、基本とは、私の器量では説明し尽くせるものではない。
物事のある側面から見た説明に過ぎない。
◼️類推・応用
机の一隅を照らして、他の三隅、机全体を知るが如く洞察力を発揮し、様々に応用して頂きたい。