男と女◇言霊(言魂)ことだま
言霊(ことだま)とは、一般的には日本において言葉に宿ると信じられた霊的な力のこと。言魂とも書く。
声に出した言葉が、現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発すると良いことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされた。
(Wikipediaより)
ただ、
弱い男や女の言葉に言霊(力)はない。
浮ついた者がどんな言葉を発しようと、その言葉に力はない。誰かを呪う力も鼓舞する力も祝福する力もない。
だから、万一つまらない男や女に何かを言われたからとって、気にすることはない。
その昔、「言(こと)」と「事」に区別はなかった。
「言」は「事」であり、事は出来事である。
出来事には終始(始まりと終わり)があり、
出来事から「物」が生まれる。
物とは存在であり、存在には本末(重要な部分と瑣末な部分)がある。
従って、物事には終始本末がある。
それを間違えると「本末転倒」になる。
本末が転倒しているとは、きちんと筋道が立っていない、あるいは肝心なことを忘れて、つまらないこと大事にしてしまっていること。大きな失敗はここから起こる。
それだけに、「言(事)」を言ったり起こしたりすることは、とても慎重であり、また大切であった。
磨かれた人格から出た言葉には言霊(力)が宿り、それは出来事となる。
男も女も、人格が磨かれていけば、
目の前の相手には、心そのものが伝わるようになる。
だから、彼氏彼女や夫婦は言葉が少なくなっていくこともある。
お互いの人格が磨かれていくから。
心が通じて、目で会話ができるようになっていくから。
そして、そんな男や女の語る言葉には、
「言」を「事」に変える大きな力が宿る。
人格を磨き、
言葉を出来事に変え、
受け取る。
男と女の、心と言葉。
心の形、言葉の力。