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356話◇楽しみ方


論語に「これを知る者は、これを好む者に敵わない。これを好む者は、これを楽しむ者に敵わない」という趣旨の言葉があります。


「楽しみなさい」と先哲は伝えてくれています。


楽しむには方法があります。

そしてその方法は人それぞれ。


だから、楽しんでできる「自分のやり方」を見つけられるかどうかが、重要です。

勉強も、仕事も。そして、人生も。


それは学校や人から教えられるものではありません。人それぞれだからです。



もし、勉強や人生がつまらないとしたら、それは(楽しむやり方を見つけていない)あなたがつまらないのです。


自分を楽しませるのも自分。

自分をつまらなくさせるのも、やっぱり自分です。


「楽しい」という感覚を知っているでしょう?

その感覚に素直になって、様々に挑戦して自分のやり方を見つけて下さい。


臆病、卑怯、怠惰、無関心等のつまらない態度は、自分の人生(勉強も仕事も人間関係も)に挑む態度ではありません。


人生に挑む態度とは、勇気を振り絞って立ち向かうことです。



自分の生き方で、自分を生きる。

今夜もそのための稽古です。


楽しんで下さい。

東洋思想◇恭寛信敏恵という五徳(論語)


論語に「恭なれば則ち侮られず、寛なれば則ち衆を得、信なれば則ち人これに任ず、敏なれば則ち功あり、惠あれば則ち以て人を使うに足る」

訳)恭(うやうや)しければ侮(あなど)られず、寛(おおらか)であれば人望が得られ、信(まこと)があれば人から頼りにされ、機敏(きびん)であれば、仕事ができ、恵(めぐ)み深ければ上手く人を活かせるものだ。

とある。


「恭」慎んで驕(おご)らないこと。

人に侮られない。

「寛」寛大であること。

人望が得られる。

「信」信義を守ること。

人から頼りにされる。

「敏」すぐ実行すること。

仕事ができる。

「恵」人に恵み与えること。

人は喜んで動く。



論語にあるリーダーの五つの徳。

これらの徳を備えた人物になるには、どれ程の自己鍛錬が必要なことか!


しかし、周囲にはこうした人物が少なくないので、助かっている。


彼らが、人をまとめる時の姿勢には共通しているところがある。

1.いつも明るく元気で落ち着いている。

2.不安な心境を悟られるような言動はない。

3.決して怒らない、人を責めない。

4.大抵のこと(団結を乱すようなこと以外)は人に譲る。


「優柔不断はダメだが、頑固もいけない。親和し一致団結して事に当たる。最後の責任は私が取る。皆で事を成し遂げることが私の役目であって、手柄を上げることではない。だから、手柄は欲しい人にやる。

さぁ、今日も仕事を始めよう」

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