正月に手に入れた張子(はりこ)の達磨(だるま)。


達磨(ダルマ)は、元気の象徴、創造力の象徴だと思っている。


達磨といえば、七転び八起き。

九転び十起き。

起き上がり小法師。


 

あの赤や白の張子(はりこ)の達磨には、手が無い。足も無い。そしてひっくり返すと、自ら起き上がってくる。



元気のある人も同じだ。

倒れても倒れても倒れてもくじけない。

「まだまだこれから!何かできるはずだ!」という気魄とともに、何度でも起き上がってくる。


「元気」とは、これである。


何かをやってやろう、成し遂げてやろうとする気魄こそが元気である。



元気は、必ず知的好奇心に結びつき、精神を高める方向へ向かっていく。そして、その精神は「理想」を生む。


元気ある人間が何の理想も抱かずにいられるはずはない。

人間とはそういう生き物だ。


人間が「理想」を持つと、その理想に照らして現実を見る。そこから反省と自己批判、そして負けじ魂が生まれる。


また、「理想」はその人の行動の判断基準にもなっていく。



元気とは、必ずしも健康であるとか五体満足であるということではない。

虚弱体質や身体障害を持っていても、元気の獲得は当然可能である。


元気とは、私たち一人一人が必ず持っている不撓不屈の精神であり、未練を残さないことであり、思い切ることである。


「元気を出さなければ」と気負うものでもない。


自分に返り、落ち着けば、元気であるということは、ごく自然なことである。


造化の力・働きが、自然と己に満ち溢れてくるに任せて、業を成していく。志を貫いていく。



改めて今日決めたことが一つある。


「他を批判しない」。