第371話◇受け身
まずは頭と腰を守る。
手をハの字について、顎を引いて自分のヘソを見るようにする。そのまま身体を丸くして静かに回転して受け身を取る。すぐに立ち上がり構え直す。
いくつかの受け身の形を通じて体得すべきことは、「受け身の形」ではない。
形を通じて、受け身の本質を体得する。
その結果、怪我をしないという体捌きが身につく。
受け身のできている人は、その本質を体得している。
これは言葉にはしない。何度も繰り返して様々に気付き、体得して下さい。
身体を丸くして、静かに柔らかくコケれば怪我はしない。
怪我しやすいのは、うるさい音を立ててコケる時だよ。笑
受け身の「形」を体得する。
しかし、それは「形」を覚えるためではなく、「形」に含まれる本質を体得するため。目に見えないものを体得するために、目に見えるもの(形)を、その道具として使う。
本質が体得できたら…、そこに「形」は無い。
形が無いから、どんな状況にも自在に応じられる。
伝わるだろうか?
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