556話◇勝負の道筋あれこれ


何事にも道筋がある。


1.弱い人は道筋をつけていない。行き当たりばったり。これは論外。

事を成すにはその道筋があるということ、その道筋には、道理や終始本末、そして陰陽裏表があるということをまず学ばなければならない。


2.一定以上強くならない人は道筋を誤っている。例えば「逆境に陥らないような道筋」をつけようと研究努力したりする。

しかし、相手のいる勝負事では、そんな一方的な道筋は通用しない。そこそこ行くが、そもそも逆境に陥らないようにと考える心では、勇気も忍耐力も、そして見識胆識が鍛えられない。つまり、臨機応変の自在性が失われる。

勇気、忍耐力、見識胆識無しで進める道とは、敗者への甘い誘惑の道でしかない。

もちろん、必ず逆境に陥れと言うのではない。道とは順境逆境の二択のどちらかではないのだ。道を歩む過程に、順境も逆境もどちらもある。一本の道筋に順境も逆境も内包されている。

道理とは「陰陽(順境逆境)相交って中(問題を克服して一段先へ)となす」ものということを学ばなければならない。


3.強い人がつける道筋は、道理を見極めてつける。順境や逆境は状況のひとつに過ぎない。

だから、順境でも油断せず、逆境に陥ってもへこたれない。「この道を行く」と、心は定まっている。


自分より明らかに強い相手や環境や状況など、勝負には様々な要因が入り込んでくる。

それらをどのように捉え、活かしていくか。「災い転じて福となす」捉え方で道を延ばしていく。強い人の心はタフで柔らかい。



何事にも道筋がある。

通っていく道筋は一本。道幅は、広かったり狭かったり、上ったり下ったり、右へ左へと、陰陽を繰り返しながら延びている。

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