第549話◇越生町の大楠の木
越生梅林を越えて、道なりに行くと「上谷(かみやつ)の大クス2.4km」という看板がある。その先にある坂道を登った先に大樹はそびえ立っている。
幹回り15m、高さ30m、そして樹齢は1,000年以上の上谷の大楠。
この楠木がすごいのは、何をするわけでもなくただここに存在しているだけで、人々を感動させたり元気にさせてきたということ。
この楠木は1,000年もの間、その生き様を私たちに曝している。
姿は歪だ。
それでもどっしりと根を下ろし、何からも逃げることなくそこに存在し続けている。
そんな楠木に触れると勇気が湧いてくる。
何からも逃げず、
自分を曝して、
堂々と生きる。
またあの楠木に触れたくなった。