2019年04月

519話◇大会お開きの挨拶


選手、スタッフ、そしてこの大会に尽力してくれた全関係者の皆様、大変お疲れ様でした。



自分たちが全身全霊を傾けて、本気で取り組んだものには魂が宿ります。


大会を終えた今、各チームの作品を通して、その魂の尊さと愛おしさを感じています。



望む結果を残せたチームは、その喜びを誇ってください。

そして、結果に満足出来なかったチームは、その悔しさを味わっている心の苦しみを誇ってください。

その苦しみこそ、どこまでも向上心を持ち、安易に自分に妥協しなかった人達だけが味わえる、精神性の高さの証明だからです。


○○大会という名の通り、その技術の高さだけに目を奪われて見落としてしまいそうになりますが、今大会の真の価値は、まさにその精神性の高さにあります。



ここで表現した魂と技術を、明日からまた仕事の姿勢として形にし、社会に素晴らしい価値を提供して下さい。


そして、なお一層の努力を重ねて、「道」を延ばしてくれることを、心より期待しています。


ありがとうございました。

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518話◇グレープフルーツ


「会場の雰囲気に呑まれてしまって

「緊張してしまって

変な言い訳している男たちがメディアに映っていると、昔を思い出してちょっと同情してしまう。



昔々、

臆病や怠惰を隠す言い訳ばかりして、自分と師を騙し、同情を引き出させるように仕向け、臆病や怠惰を養ってしまっていた時期があった。


言い訳の天才になってしまった私は、とうとう師に呼び出された。

手にグレープフルーツを持った師を見て、馬鹿な私は「グレープフルーツ大好きなんです!」と、甘ちゃんな声を上げていた。


師は「そうかそうか」とニコニコしながら、私の頭上でそのグレープフルーツを握りつぶした。


私の頭上から滴り落ちてくるグレープフルーツ


「舐めてみろ。何の味だ?」

グレープフルーツです」


「おい!」

はい」


「プレッシャーに際し、お前から出てくるくだらない言葉や情けない態度、あれは一体何なんだ?」

すみません」


「本当の自分は違うのか?」


「プレッシャーをかけて出てくるものは何だ?」


「お前が出せるものは、お前の中にあるものだけだ」



信念があれば、

笑顔があれば、

感謝があれば、


それを出せる!


大好きなグレープフルーツのように!

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第517話◇類友


自分の望む方へ変化させる。


悪いことをしてそれを咎められたら、ふてくされたくなることもある。それは、ネガティブなものに対してネガティブな態度を取るということだ。

しかし、事態の好転を望むなら、その態度は取るべき態度ではない。ネガティブにネガティブを乗せたら、事態は悪化していく。

類友だから。


好転させたいと望むなら、その方向へ自分の思考を、物の見方を、言葉を、態度を変化させていくことだ。

取るべき態度は、ふてくされた態度ではなく、まずネガティブ(-10)をフラット(±0)へと方向を変化させる。つまり、まず「ゴメンなさい」と詫びを入れるのだ。方向を変化させるのだから、ここは力がいる。だから辛いかもしれない。しかし、望むものはその先にしかない。望む方向へ舵を切れたなら、あとはその方向へ進む力を伸ばすだけだ。「±0のこの状況を、+2にするには何をすればいいだろう?+5にするには?+10にするには…?」と考えるのだ。


ハンドルを路面に取られたら、ぶつかりにいくガードレールを見るのではなく、戻りたいコースを見てアクセルやブレーキ、ハンドルを操作するように。


逆に、楽しくありたいなら、ポジティブな流れには乗っていく。ポジティブな物事に自分のポジティブな感情を乗せれば、それはまた大きくなっていく。類友だから。


私たちは、喜怒哀楽・栄枯盛衰・利害得失・艱難辛苦の入り乱れた世界に生きている。

ポジティブもネガティブも色んな波がやってくる。

波に乗るか、避けるか…。主体的創造的に自分の望む方向へ舵を切ること。さもなければ、誰かに流される。


自分の望む方向、望むものを見失わないために、感情や信念・価値観…を大切にしたい。


類友だから。

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