第355話◇大切なものは脆(もろ)い
大切なものは、どれも温かくて柔らかくて、そして脆いものです。
絆、信頼…強く見えたとしても、とても脆いものです。
だから、大切なものを壊すのは簡単です。
何年も何十年もかけて大切にしてきたものを一瞬で壊してしまうのは、ある意味快感を覚えるかもしれません。
そうやって怨みを買ってきてしまいました。
「誰かに怨まれる覚えがあるのか?」と聞かれたら、愚かなことですが「心当たりがありすぎて…」と、しどろもどろになってしまう自分がいます …。
しかし、当たり前ですが、失ってからでは遅いのです。
大切なものをわざと壊す輩もいます。自分のものであっても、人のものであっても。
そして、そのことを、地獄に堕ちても学ばない人もいます。
だから、その大切なものを守り育むために、強くあらねばなりません。
軽率という甘さ、臆病、怠惰、卑怯…全て大切なものを破壊してしまいます。
大切なものを大切にする。
そのために強くなる。
それができなければ悲しいだけです。
何度も言います。
「大切なものはとても脆いものです。だから、日々強く強く守って、大切なものを大切にして下さいね」
晴れの日も、雨の日も。