2017年10月

第359話◇精神力が弱い?


精神力を鍛える方法、

五感を研ぎ澄ませる方法、

どちらにも共通するとても有効な方法を知らないかって?


本当は皆知っているはず。



「断食」です。



断食して精神力を養い、五感を研ぎ澄ませ、

改めて自分の志義を確認して下さい。


義に順い、志に向かって

無我夢中で己の道を行なって下さい。

第358話◇心形一致


字を習うとは、うまく書くというのではありません。それによって心を整えます。

心を形(かたち)にすることで文字となります。


初めのうちは手本の通りに書く程度ですが、やがて心を静かにし、文字が心に写り、心が筆を動かして文字という形になります。


弓道において、「的に当たらなくてもよい」と言われることがあります。

同じ意味ではありませんか。



形を学ぶのは心を整えるためです。

その心から、様々に形が作られます。


形だけを整えようとする心も、

形はどうでもいいという心も、

どちらも本筋ではありません。


心形一致。


それが稽古の本筋です。



そうすればこそ、形と心の間の違和感を感じられるものです。

自分の違和感も、人の違和感も。

357話◇楽しむことへの罪悪感を抱くなら


「楽しむ」とは、無我(我欲がない)の状態で、対象と一体になるような、全身全霊で取り組む姿勢であり、造化の働きと一致する。

陰陽相対の見地からすれば、「苦中に楽有り」である。


楽しむ姿勢とは、積極的で自ら恥をかくことを厭わず、主体的創造的であり、無我夢中になって寝食さえ忘れている。

だから、伸び伸びワクワクウキウキ気持ちよく心が満ち足りて、明るい気分になる。

それでいて感謝や謙虚さや調和を忘れていない。


自分のやり方で「楽しむ」からこそ、自分を溌剌と躍動させて、自分を発揮することができ、様々に形作ることができる(造化)。


「楽しむ」という造化(創造変化)の働きが生み出すものは、様々な物事であり、笑顔や喜びであり、新たな可能性等、沢山のものである。



さて、ここに「楽しむことへの罪悪感」を強く持って、物事を楽しめない人がいるとする。その人は、何が楽しいか忘れてしまった。楽しみ方も分からない。笑顔も少ない。もちろん、本人は罪悪感を抱いているのだから、その態度に納得している。


しかし、それは人生に挑む態度ではない。


そんな罪悪感を抱いていたら、

・笑顔が少なくなる魅力がない

・無我夢中になれるものがない怠慢

・主体性創造性が失われる自分を失う

・自分の才能や個性が発揮されない罪悪

・造化へと向かわない 


これでは、自分を生きていないことになる。これこそ罪悪だ。



己に返り、反省するしかない。

反省するために罪悪感は利用する。


誠の自己を発揮できるよう、

自分も相手も喜ばせるよう、

つまり、造化へと向かうよう心も思考も言動も改める。もし改めないなら、それこそ過ちだと「論語」も教えてくれている。


自分から逃げずに、勇気を振り絞って積極的に立ち向かう。それこそ人生に挑む態度だと思う。

ゼロからでもマイナスからでも、自分の志義という根源に戻って、そこから積極性をもってやり直す。

臆したり怠惰だったりする態度は、そもそも人生に挑む態度ではない。



そんな姿勢なら、やがて

・腹の底から笑い、喜べる

・無我夢中で寝食を忘れることができる

・主体性創造性を取り戻す

・自分の才能や個性を発揮する

・造化そのものになる




反省して改める。

「楽しみ方」は自分で見つけなければならないが、罪悪感を抱き続けることは自分を殺してしまう。償ったら改めることだ。


「楽しむ」とは、無我(我欲がない)の状態で、対象と一体になるような、全身全霊で取り組む姿勢である。

快楽を求めたり、楽をしたり、苦労をしないということではない。


楽しむことで造化の力は具現化される。


楽しむことで笑顔になれる。

笑顔な素敵な人こそ、人生を生きるに相応しい人だ。

笑い◇笑顔の効用(3


以前、笑顔の効用について2回に渡り書かせてもらいました。


https://ameblo.jp/goethe-feg/entry-12277145712.html?frm=theme


https://ameblo.jp/goethe-feg/entry-12277146461.html?frm=theme



陰陽という視点からすると、偏り過ぎています。

そこで、バランスを取るために少し追加を。



笑顔には沢山の効用があるのは周知の通りです。

それをどう使うか。結局のところ、その人次第ということです。



だからこんな側面も生まれます。

・笑顔でいれば大抵の人を騙すことができます。

他人だけでなく自分自身も騙すことができます。


効用が大きいということは、その副作用も大変大きいということです。

自分に都合のいい側面だけを見て、その運用を誤ってはいけませんね。


他人のことも自分のことも、「騙す」ために笑顔を使うなら、結局のところ自分を弱くします。


その弱さに、勇気を振り絞って立ち向かうことをせず、また笑うのでしょうか。


私たちの笑顔は、どんな心からつくり出されるのでしょうか。


心の在り方を大切にして、笑顔で過ごしたいものです。

356話◇楽しみ方


論語に「これを知る者は、これを好む者に敵わない。これを好む者は、これを楽しむ者に敵わない」という趣旨の言葉があります。


「楽しみなさい」と先哲は伝えてくれています。


楽しむには方法があります。

そしてその方法は人それぞれ。


だから、楽しんでできる「自分のやり方」を見つけられるかどうかが、重要です。

勉強も、仕事も。そして、人生も。


それは学校や人から教えられるものではありません。人それぞれだからです。



もし、勉強や人生がつまらないとしたら、それは(楽しむやり方を見つけていない)あなたがつまらないのです。


自分を楽しませるのも自分。

自分をつまらなくさせるのも、やっぱり自分です。


「楽しい」という感覚を知っているでしょう?

その感覚に素直になって、様々に挑戦して自分のやり方を見つけて下さい。


臆病、卑怯、怠惰、無関心等のつまらない態度は、自分の人生(勉強も仕事も人間関係も)に挑む態度ではありません。


人生に挑む態度とは、勇気を振り絞って立ち向かうことです。



自分の生き方で、自分を生きる。

今夜もそのための稽古です。


楽しんで下さい。

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