2017年08月

男と女◇陰陽相対原理(2


例えば、食事。


食べ物を噛んで細かく(陽)して、その時口からこぼさないように(陰)口は閉じる。


もし、唇(陰)だけで歯(陽)がなければ、食べ物は口の中からこぼさないが噛み砕くことができない。


もし、歯(陽)だけで唇(陰)がなければ、細かくすることはできるが食べ物は口からこぼれてしまう。



例えるなら、男は歯で、女は唇。

そもそも違うもの。

しかし、歯と唇は同じ人の部分である。違っていて一つであり、一つでいて異なる。



陰とは、統一・調和。

陽とは、分化・発展。


類は友を呼び、陰陽は相交わって止揚し、極まれば反転していく。



陰と陽。

相交わる陰陽(男と女)がいて、

相交わらない陰陽(男と女)がいる。


違うから上手くいくことがあり、

また、同じだから上手くいくこともある。


男と女、不思議な相対原理。

327話◇豆腐パスター


夏に出す高熱は、夏風邪よりもインフルエンザの可能性が高い。


早く病院で診てもらって下さい



もし、38°c以上の熱が出たら、穏やかに熱を取ってくれる「豆腐パスター」を2 3個作る。


「豆腐パスター作り方」

・木綿豆腐1/2

・おろし生姜(豆腐の10%

・小麦粉 大さじ2


これらを混ぜて、四角く平らに伸ばしてガーゼに包む。


おでこや喉に当てる。


冷湿布の代わりとなって、穏やかに熱を取ってくれる。



合宿後の打ち身のケアにも。



誰かのことをそっと想うように、

自分のことも大切にしてあげて下さい。



お大事に。



男と女◇朝に道を聞かば…


男と女で大切なことは、


何よりもふたりの心が通うかどうか。



「心の通じ合う相手と出会えたなら、その日の夕に死んだとしても、悔いはない」。


心が通じない相手と100年一緒にいるよりよっぽどいい。



そんな心境を持てばこそ、

「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」という論語の言葉の響きと熱が伝わってくる。


「孔子は熱い男だったんだなぁ…」と、女そっちのけで、男が男に惚れ直したりする。


男と男にとっても大切なことは、

心が通じ合うかどうかだ。

男と女◇陰陽相対原理(1)


例えば栄養。

身体に良いからと言って食べ過ぎてばかりいたら、その栄養は同時に毒である。身体に悪いものとなってしまう。


例えばお金。

裕福になれば廃頽へ進みやすく、貧乏といえば成功に繋げることもできる。


それぞれ逆のようだけれども、別々にあるのではない。表裏というだけのこと。



陰陽相対原理からすれば、必ず表裏一体である。


弱い中に強さがあり、悪い中に良さもある。表がダメなら裏を上手く活かしていくことが「道」というもの。


だから、必ず道を開くことはできる。

艱難辛苦があれば必ず幸福がある。「災い転じて福となる」とはそういうこと。


そこに熟達すれば、窮することはない。



それなのに、

自分の長所に蓋をして、短所に潰されようとしているドMの男と女がいる。

相手の長所を伸ばさず、短所をほじくり返して文句ばかり言う男と女がいる。


男と女は、

お互いの長所短所を補い合い活かし合い、一つになってどこまでも高く成長していくもの。



そんな関係性のふたりの存在が、

愛そのもの。

326話◇心が率いる


今回の合宿のテーマは「率いる、従う」。


心は身体を率い、身体は心に従う。



鍛錬修養においては、自分を抑えずに本気真剣全力でやるメニューが少ないと、

「ここぞ!」という時に出す「全力」が、「たかが知れている」という寂しいことになりかねない。


逃げない。忘れる。楽しむ。

自分を抑えず、全部真剣本気出す。


この姿勢で様々な喜怒哀楽・艱難辛苦・利害得失・栄枯盛衰を味わい尽くしながら、些細なことには傷付かない心、誘惑や脅威に屈しない心、志義や目標に情熱を傾けられる心。己の身体を従えるに値する「心」を養っていく。


言い換えれば、自分の身体も言動も率いる親分のような心とは、己の誠の心であり、造化の心であり、道そのものである。


その心は自分で構築していくしかない。

主体性・創造性を手放してはいけない。


自分に都合のいい場所というのは、どこかを探せば見つかるというものでもない。

己で創り出さなければ、誰も与えてはくれない。


と言うことで、身体を率いていく「心」を養う「問い」のいくつかを、グループで、そして個人で考えて自分の答えを見つけて欲しい。


Q)あなたの「義」は何ですか?

身体も言動も、己の心(志)に従わせることが、「人が人間として生きることの気高さ(美しさ)」という己の義である。


Q)「義利の弁」(孟子)とは?

義を蔑ろにして利(私利私欲)に流されるならば、

・相手に嫌われまいと自分の態度を曖昧にしたり、

・私利私欲を相手に仕込んだり曝け出したり押し付けたりする態度が多くなる。


そういう態度では、

当然のことながら、誠の己も大切なものも失うことになる。それを因果応報と言い、自業自得と言う。


Q)あなたの理想像・理想精神はどういうものですか?

深沈厚重、器量と機鋒(展開力)、六然、六中観etc.


Q)節、節度とはどういうものですか?

己の心に従って様々に「造化の働き」を具現化していく過程には、もちろん障害も出てくる。志義が定まっていれば不撓不屈となる。脅威や誘惑などの障害に屈することはない。

私利私欲は誠の心で自己統制(否定ではない)していく。




明日も、稽古から逃げない。

過去の栄光も挫折も乗り越えて忘れる。

そして、何事もできるだけ楽しんでいく。

自分を抑えることなく、全部本気出していく。


真剣本気で今日を過ごしたなら、明日は来る。そこまで本気じゃなかったなら、明日こそ!


では、おやすみなさい。

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