■星を見る時、星を直接見るのではなく、ほんの少しだけ目線をずらして、夜空の暗いところを見る。すると、瞳が大きくなり、結果として光を沢山取り込み、星がよく見える。
星そのものを見ると、その光に反応して瞳が小さくなり、光の取り込み量が減ってしまう。よく見えなくなる。
→星をよく見たいなら、星から少しだけ焦点をずらしてみる。
◼︎紅茶が大好きなら、毎日飲むのではなく、週に1杯だけに控える(第 31話)。
「もしも、大好きな紅茶を毎日飲んでいたら、それが当たり前になって紅茶に感激しなくなってしまう」。
→活力や感激は、節制から生まれる。満足から生まれるわけじゃない。
◼︎易経も、咸→恒の次は「遯」にいく。
徳川家康も「結婚してしばらくしたら、夫婦は必ず別々に寝よ」と言う。いつも一緒に寝ているようでは、天下の大事を成すに足らない。愛すべき人は愛するが、それに溺れない。
→大切なものは、少し遠ざける。
◼︎技の稽古。焦点を合わせたつもりでも、未熟ならとんでもない方向に向かってるかもしれない。少しだけ焦点をずらした方が、かえって上手くいくこともある。笑
例)いつも相手を見ているより、後ろを見るように一瞬首を回すと、かえって肩が入り、体の軸が真っ直ぐになって、相手に上手く力が伝わることもある。
さて、真面目なカタブツ君、
大切なものを大切にするために、「少しだけ焦点をずらす」「大切なものを、あえて少し遠ざける」という勇気の存在にも心を開いてな。