第514話◇拒絶
求めよ、さらば与えられん。尋ねよ、さらば見出さん。門を叩け、さらば開かれん。
明快な格言だ。
の
しかし、多くの人たちは、拒絶が怖いから求めない。だから求めるものが手に入らない。
つまり、手に入れられない方が、拒絶されるよりもマシだと思っているのだ。
彼らは真面目。考え過ぎて動けなくなっている。
愛すべき、考え過ぎの真面目ちゃんの思考と行動パターンは以下のようなものだ。
例えば、日曜大工していたら金槌が壊れてしまったとする。
「あ、壊れてしまった。確か、隣のあいつは持っていたな。貸してもらおう」
「…貸してくれるかな?借りるのは悪いな。困った姿を見せるのも恥ずかしいな。ホームセンターで新しいの売ってるし。金槌壊したオレに貸すなんて不安かも。」
「…でも、少しくらい貸してくれてもいいじゃないか。迷惑な奴め!って思われるかな。まともに金槌も使えない奴め!って思うよな。嫌な奴だな」
どんどん妄想を膨らませながら、隣の家に着いた。そして、ドアを開けてくれた彼にこう言い放つ。
「お前の金槌なんか、絶対に借りない!」
こうやって、まだ起きていない出来事に否定的に先回りして反応してしまう。
「断られたらどうしよう…」
…しかし、よく考えて見れば、
拒絶は死刑宣告ではないのだ。
拒絶を避けることは、機会を逃す事である。ならば、大切なことは拒絶にどう対応するかであるはずだ。
拒絶に対応できないなら、成功の可能性を自ら摘んでいるのと同じだ。
自分の企画が通る確率はどれくらいだろう?
仮に1/30とする。
数字になったら俄然ヤル気がでる。
3つ通したいなら、90案。
10の企画を通したいなら、300案出せばいいのだ。
試行錯誤も楽しくなるだろう。努力量の目安も分かるだろう。通す道は必ずある。
え?女に声をかけても彼女ができない?
何人の女に声かけたか数えてみろよw
自分にピッタリ合う女は、、1/10,000かな。
そんな女と100人目くらいで出逢えたとしたら、最高じゃないだろうかw
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